小説の文章力をより良いものにしたいけどそのやり方がわかない。
などと悩んでいないですか?
実は私も過去に同じように悩み苦しみ、長いこと筆を置いた時期がありました。
しかし、今では非常に効率が良く、またやる前とやった後の変化が劇的に変わる方法を身に付けたので、今回はその方法をご紹介したいと思います。
記事からわかること
- 文章力を上げる理由
- 爆速で文章力を上げる方法
- 《コラム》高峰式推敲方法とは?
- 文章力を鍛える方法
そもそも「文章力」とは?
まず、はじめに
「文章力」自体、そもそも存在しない。
「文章力」というのは、表現力、語彙力、構成力、説得力、推敲力、文章作法の5つの要素が組み合わさってできるもの。
文章力を上げるのは難しいのは、個々で何を大切にしているのかにもよって異なってくるからだ。
それでも「文章力」を上げる方法というのは『意識しながら読書をする、意識しながら書く』ことが大事!!
例えば、ファンタジー小説を書く人は表現力こそが文章力を上げる方法であり、ミステリー小説を書く人は構成力が必要かもしれない。
こうして書く作品によって、必要な「文章力」というのは異なってくる。
では、なぜ「文章力」を上げる必要があるのか。
それは「より多くの人たちに読んでもらいたい」から。
より多くの人たちに読んでもらうには誰から見てもわかる文章でなければ意味がない。
だからこそ、できるだけ短く、そしてわかりやすく理解できるように文章を書かないといけない。
そのために「文章力」を上げる必要がある。
他と差をつける文章力を爆速で上げる唯一の方法
「文章力」を上げる方法は『意識して読書する、意識して書く』こと。
この方法を行えば、やる前とやった後では文章の状態が劇的に変わる事になる。
なぜなら、人は何かを意識すると集中力が増す一方で誰宛ての文章なのか、何を意味した文章なのかを考えられるようになるから。
ただ、人によっては表現力を上げたいや構成力をもっと良くしたいなどと違ってくる場合がある。
しかし、その場合も同じように意識すれば大丈夫。
表現力、語彙力、構成力、説得力、推敲力、文章作法の5要素は、全て意識すれば変わる。
表現力
表現力というのは周囲の状況をいかに明確に作者がイメージしているのかが重要となる。
だからこそ、今現状として主人公がどこにいるのか。周りには何があるのかを想像して一つずつ書き出せれば良くなる。
無論、表現だけを書き綴られても読者は不満を持つ。
故に必要なのは最低限の表現情報のみ。
そこで重要なのは5W1Hだ。
いつ、どこで、誰が、何を、どのように、なぜを基準に考えるとわかりやすい。
例えば、こうだ。
「朝、寝室で、主人公が、寝ていたら、アラームによって、目が覚めた。」
これができるだけで表現力は十分なものになるだろう。
語彙力
語彙力はとにかくたくさんの本を読むしかない。
また、ネットの辞書機能を使って知らない単語や知っている気でいる単語を今一度理解することが大切だ。
特にオススメなのが好きな作家の小説に出てくる文言を調べて意味を含めてメモすること。
そうすることで何を表しているのかが分かるだけでなく、実際にそうした表現を使おうと思った時に、自分専用の資料集が出来上がっているからだ。
構成力
構成力を上達させる方法としては、本や映画鑑賞をした後、読んだ本や見た映画などのあらすじを自分独自の視点で書き起こすことだ。
自分であればどのような言い回しを使うのか、どこをクライマックスとして捉えるのかを考えれば、自ずと構成力は身についてくる。
特にやり方がわからなければ、起承転結の形で一度分解してみる方が良い。
例えば、主人公が闇の勢力と戦う映画であれば
起…闇の勢力による勢力拡大
承…主人公が自分の使命を理解し闇の勢力とぶつかる
転…闇の勢力の力によって敗北寸前だった主人公が力に目覚め、形勢逆転
結…敵のリーダー格を破り、見事勝利
というような感じで分解し、あらすじを書けば問題ない。
説得力
どんな作品にも常に一定以上求められる説得力を上達させるには、書いている段階で「原因があって結果がある」ということを忘れてはならない。
読者にとって物語の情報というのは常に作者の描く物が全てだ。
どんなに理不尽な力を主人公が持っていたとしてもそれに見合うだけの理由が必ずあるはずだ。
例えば、主人公最強系でいうと、なぜ主人公が最強なのかという問題がある。
無論、読者がそれを望むからだと現実的な事を言い訳にするのは簡単だ。
しかし、それを物語的に考えたらどうだろうか。
物語というのは別の世界だ。そして作者はその世界の創造神であり、全てを自由に行うことができる。
故に、主人公が最強であるという点を物語という名の世界に落とし込まないといけない。
そこで初めて見える主人公と敵との対立関係や物語の核心へ続くキーポイントなどがある。
故に説得力というのは、常に自身が組み上げた「設定」に対して「なぜ」という問いを問いかけ、答えを出すことで上達することができる。
推敲力
推敲力は正直なところ、一人でやるには難しい。もし一人でやるのであればそれは数をこなすしか方法はない。
「一度書いた文章などを一晩寝かせて、翌日になって読み返してみる」という作業を行い続けて、どこがおかしいのかを理解する。
そこで重要なのは、何を書きたかったかを思い出すのではなく、文章を読み得た情報だけを元にイメージすることだ。
そうすれば、読者にもちゃんと意味が伝わるかどうかが分かる。
だから、できるのであれば誰かに推敲してもらうのが一番良い。
ちなみに僕が行っている高峰推敲方法はコラムにある。
コラム
「高峰式推敲方法」とは?
高峰式推敲方法というのは、創作時に「タブーリスト」を作ること。
このタブーリストにはいくつかの条件が記されたリストであり
例えば「世界観を壊すような物(設定)があってはならない」や「主人公以外にも活躍の場がないといけない」など、物語になくてはならない要素を箇条書きに書き留めたものだ。
このリストの重要性というのは、自分自身が物語を面白く感じなくなった時や不安になった時にリストを見返し添削することで無駄なところを省きつつ、物語全体を修正することができる。
そうすることで確実に面白いと思えるような内容になる。
仮にそれでも面白くないと思えるのであればそれは気のせいだとして意識を変えていくことができるようになる。
文章作法
文章作法というのは、「て・に・を・は」の使い方や記号の使い方、改行の仕方などを勉強すればすぐにでも良くなる。
もし、わからなかった場合でもネットで検索すれば、文章作法について解説した記事がたくさんあるから是非とも見てみてほしい。
まとめ
文章力を爆速で上げる方法というのは『意識して読む、意識して書く』こと。
ただ、文章力を上げて完成度の高い小説を書いても意味がない。
「好き」だから書く。
このことを、この記事を読んでいるあなたに伝えたい。
最後に、初心を忘れずにこれからも創作活動を行ってほしい。